
定型作業を効率化するには?業務自動化ツールの選定方法を解説
業務自動化ツールは、RPA・iPaaS・ワークフロー・AIエージェントの4種類に分類できます。主要9製品の公式資料と調査をもとに、ツールの選定方法と、ツールと担当者の役割分担について解説します。
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この記事のポイント
営業AIエージェントとは、調査・下書き・記録といった営業の定型的なタスクを自律的に実行するAIの仕組みです。リード一覧の作成やメールの下書きなど繰り返しのタスクはAIに任せ、メール送信など重要なアクションを実行する際に営業担当が内容を確認します。
まずは1つの業務に絞ってスモールスタートし、結果を見ながらスコープを広げるのが導入の基本です。
この記事では、以下について解説します。
営業AIエージェントは、営業の定型的なタスクを自律的に実行するAIです。質問に回答する生成AIのチャットとも、記録を蓄積するCRMとも、役割が異なります。

チャットは質問に回答し、営業AIエージェントは定型的なタスクを自律的に実行します。たとえばチャットに「この会社に送るメールを書いて」と依頼すると、テキストを提示して終了します。一方、営業AIエージェントは、送付対象の企業を調査してテキストを作成し、メールの下書きまで作業することが可能です。
営業・マーケティングのAI活用を支援するGiftXの生成AIを使用している営業職100人を対象にした活用方法を調査(2026年6月)では、AIエージェントに業務を任せるところまで到達している人は、わずか11%でした1。言い換えると、約9割は、まだAIエージェントに業務を任せる段階に至っていません。
営業AIエージェントのうち、リードの選定や調査、初期接触を担うものは、AI SDRと呼ばれます。AI SDRについては以下の記事で詳しく解説しています。
GTMエンジニアリングAI SDRは営業の仕事を奪うのか、海外ベンダーの公式資料と導入事例から分析AI SDRを提供する海外ベンダーの公式資料と導入企業の事例を調査すると、AI SDRは営業担当の仕事を奪うのではなく、営業担当との協業によって業務を遂行しているようです。AI SDRが営業プロセスのどの工程をどこまで担うのか、その線引きを決めているものは何かを、営業プロセスを11工程に分けて解説します。
CRMは顧客の情報や商談履歴を蓄積するツールで、営業AIエージェントはCRMの情報を元に判断し、タスクを実行します。つまり、CRMと営業AIエージェントには、情報の蓄積と、蓄積した情報を元に判断しアクションを実行するという役割分担が存在します。AIエージェントがCRMのデータを取得する方法は「営業AIエージェント導入の進め方」で解説します。
営業AIエージェントに任せられるのは、顧客と接触する前後の準備の作業です。調査・下書き・記録の3つを中心に、次の4つの業務に当てはまります。
自社のターゲットに合致する企業を検索し、ウェブ上の公開情報から企業の状況を調査してリストを作成します。業種や従業員数で絞り込んだり、IRや採用情報・プレスリリースからも情報を取得することが可能です。

商談履歴やウェブ上の公開情報から相手の企業の状況を取得し、相手に合わせたメールの文面や、提案書の下書きを作成します。

問い合わせの受付、内容による振り分け、一次返信の下書きを作成します。問い合わせ内容を資料請求・デモの希望・料金確認などで分類し、営業の対応優先順位を付けることも可能です。

議事録の要約やCRMへの入力、フォローアップメールの下書きを作成します。次回接触タイミングに合わせて営業担当に通知したり、入力漏れの補完や名寄せをすることも可能です。

商談や連絡の準備をAIエージェントに任せることで、営業担当は顧客との対話や提案に集中することができます。
メール送信や料金・納期の回答など重要なアクションは、営業AIエージェントの下書きを確認・承認する必要があります。営業担当が介入すべき領域は大きく3つです。

営業支援サービスのウィルオブ・ワークが2026年6月に営業職676人を対象におこなった調査でも、AI活用の時代に営業組織で最も重要なことの1位は「AIと人の役割分担の明確化」(18.0%)でした2。
営業AIエージェントの導入は、1つの業務に絞って小さく試し、結果を見ながらスコープを広げていきます。営業AIエージェントの精度によって、営業担当の確認や手直しにどれくらいの工数がかかるかは、実際に試してみるまでわからないためです。進め方は次の4ステップです。

作業手順が明確で、回数が多い業務から選びます。たとえば、2章の4つの業務のようなリード一覧の作成や、商談後の議事録の要約です。
業務が決まったら、AIが参照するデータがどのシステムに格納されているか確認します。
例えば以下のようなデータです。
必要なデータが揃わない場合は、商談の記録・フォローアップなど、履歴情報が必要ない業務を選択してAIに記録させましょう。
業務と参照するデータが決まったら、小規模に運用を開始します。まずは数件からスタートし、AIエージェントが実行した結果をよく確認してください。たとえば、架電リストの作成では架電の前に一覧の精度を確認したり、メールの下書きは送信前に内容に目を通します。
PoCの結果から営業担当が修正した内容や件数を振り返り、精度が安定しているタスクからスコープを広げます。導入後も営業担当の修正工数を要する業務は、AIエージェントへの指示をブラッシュアップするか、営業担当の作業に戻します。
最初から全部の業務を任せず、スモールスタートすることがAIエージェント活用のコツです。
営業AIエージェントは自社の業務と体制に合うかを判断するために、次の4つの観点で比較します。

営業AIエージェントにはいくつかタイプがあります。SaaS比較サイトのアスピックは、営業支援AIエージェントを次の4つのタイプに分けて紹介しています3。
| タイプ | 主なスコープ |
|---|---|
| アウトバウンド自動化タイプ | リストの作成、文面の生成、接触の手段の選定、接触の実行 |
| 営業アシスタントタイプ | 商談の提案資料の作成、顧客の質問への回答、議事録の作成、受注後のフォロー |
| 企業リサーチ強化タイプ | IR情報や採用の動きなどの収集と分析、提案の下地の作成 |
| 業務統合・拡張タイプ | CRMやチャットなど社内のツールとの連携、営業以外の業務の自動化 |
AIエージェントに任せたい業務が該当するタイプが、導入の候補になります。
営業AIエージェントに現在利用しているCRMやメールなどのグループウェアを連携できるかどうか確認します。連携ができない場合、必要なデータを参照したメールの下書きの作成や商談履歴の記録が実行できません。
メール送信など重要なアクションは、営業担当による確認や承認を設定できるかを確認します。AIエージェントと営業担当で役割分担を明文化できるツールを選びましょう。
あわせて、AIエージェントの権限をタスク実行に必要な範囲に絞れるかも確認します。
AIエージェントの料金体系は複雑で、利用人数・AIが思考した回数・アクション数など様々なファクターによって費用が変動します。PoC段階の費用を元に本番運用での費用を試算することが可能です。
AIエージェントを比較するときは、次の項目を提供元に確認してください。問い合わせの文は、たとえば次のようにまとめられます。
お世話になっております。
営業AIエージェントの導入を検討しており、貴社の製品について、以下の点をご教示いただけますと幸いです。
・[任せたい業務。例:リード一覧の作成、商談の記録]に対応しているか
・弊社で利用中のCRM・メール([製品名])と連携し、データの読み書きができるか
・メール送信など重要なアクションの実行前に、担当者の承認を求める設定ができるか
・AIエージェントの権限を、タスク実行に必要な範囲に絞れるか
・料金がかかる単位(利用人数・AIが思考した回数・アクション数など)と、PoC([件数]件程度)での費用の目安
お手数をおかけしますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
本記事では、営業AIエージェントの役割と、任せられる業務、導入の進め方、選定方法を整理しました。
営業AIエージェントは、調査・下書き・記録といった顧客と接触する前後の準備の作業を自律的に実行するAIです。リード一覧の作成や調査、メールや提案書の下書き、問い合わせへの一次対応、商談の記録・フォローアップなどを任せられる一方で、メール送信や料金・納期の回答など重要なアクションは、営業担当による確認や承認が必要です。
AIエージェントの導入では、まず手順が決まっていて回数が多い業務を1つ選んでください。次に、その業務に必要な情報がCRMやグループウェアに記録されていることを確認してください。
当メディアでは、営業活動の自動化に関する情報・ノウハウに関する発信をしております。また、当社プロダクトのAgentinoは、営業やマーケティング業務を自律的に支援するエージェント基盤としても利用されていますので、営業プロセスの効率化をお考えの企業様は、ぜひお気軽に資料をご請求ください。
A.調査・下書き・記録といった営業の定型的なタスクを自律的に実行するAIです。質問に回答してテキストを提示すると終了する生成AIのチャットと違い、送付対象の企業を調査してテキストを作成し、メールの下書きまで作業します。顧客の情報や商談履歴を蓄積するCRMの情報を元に判断し、タスクを実行します。
A.リード一覧の作成と調査、メールや提案書の下書き、問い合わせへの一次対応、商談の記録・フォローアップの4つです。いずれも顧客と接触する前後の準備の作業で、営業AIエージェントがリストや下書き、記録を作成し、下書きの送信や商談は営業担当が担います。
A.必要です。メールや提案書の送信、問い合わせへの返信などの顧客へのアクションは、AIが作成したテキストに事実と異なる情報や相手に適さない表現が含まれる可能性があるため、営業担当が確認・承認します。料金、納期、契約条件など顧客に提示する条件も営業担当が判断します。
A.作業手順が明確で回数が多い業務を1つ選び、AIが参照するデータがCRMなどに蓄積されているかを確認します。次に、営業担当が確認しながら数件からPoCを実施し、修正した内容や件数を振り返って、精度が安定しているタスクからスコープを広げます。

業務自動化ツールは、RPA・iPaaS・ワークフロー・AIエージェントの4種類に分類できます。主要9製品の公式資料と調査をもとに、ツールの選定方法と、ツールと担当者の役割分担について解説します。
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営業活動の自動化は、メールやZoomをCRMと連携して活動記録を自動化するところから始めるのが近道です。国内外の調査と主要製品の公開情報をもとに、営業プロセスを7つの工程に分け、自動化を進める順序とAIエージェント・営業担当の役割分担を解説します。
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AI SDRを提供する海外ベンダーの公式資料と導入企業の事例を調査すると、AI SDRは営業担当の仕事を奪うのではなく、営業担当との協業によって業務を遂行しているようです。AI SDRが営業プロセスのどの工程をどこまで担うのか、その線引きを決めているものは何かを、営業プロセスを11工程に分けて解説します。
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